【概要】
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)様ご協力の下、USIC加盟員向けの講演会を11月10日に開催しました。
国民の生活を支える国民年金・厚生年金の積立金の管理・運用を担う公的機関、年金積立金管理運用独立行政法人(以下GPIF)の重要性は言うまでもありません。その運用資産総額は23年度第2四半期末で約219兆円と、世界最大規模の公的年金基金として注目されています。
今回の勉強会では、GPIFの運用の仕組みや運用業務、公的年金制度・年金財政におけるGPIFの役割、さらにはGPIFのESG投資に関する取り組みなど、多岐にわたるテーマについて、ご講演いただきました。
さらに質疑応答の時間の後には、サプライズで植田CIO(Chief Investment Officer)にご登壇いただき1時間もの講演と質疑応答のお時間をいただけました。
投資・運用のキャリアに関心のある方、公的年金の役割や運用についての知識を深めたい方など、多くの方々にご参加いただき大変実りのある勉強会とすることができました。
【協力団体】
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)様
日本の国民年金と厚生年金の積立金を管理・運用している公的機関で、世界最大規模の機関投資家として知られる。国 内外の株式・債券で積立金の運用を行い、運用資産総額は23年度第1四半期末で約219兆円。
【プログラム】
時間 |
内容 |
16:00~16:40 | 講演 |
16:40~17:00 | 質疑応答 |
17:00〜18:00 |
植田CIOサプライズ講演 |
<参加学生の感想>
・200兆円の運用資金や、超長期を見据えた運用など、私が見ている世界とは全く違ったものを見ているのだと痛感できた。また、CIOの植田様が直接質問に答えていただいたこともとてもためになった。この巨大な組織のトップの方が、どのようなマインドで気持ちに取り組んでいるのかがわかった。
・収益重視であることや為替のヘッジをしていない話が非常に面白かった。参加する前は公的機関でちょっと堅いイメージを持っていた部分もあったが、植田CIOの話を聞いて少数精鋭で柔軟性のある組織だと分かりよかった。
・植田CIOの、本当にいいキャリアは世の中のコンセンサスと大きく違うかもしれない、相場観や目利きというものはなく市場は非常に科学的だという話、世界一のinvestment組織にするという絶えない心意気に心震えた。お忙しい中ありがとうございました。
・GPIFがESG投資をする理由について、今まで最も説得力のあるESG投資をする理由を聞くことができた。プライム市場の7~8%を保有しているほど巨額の投資を行うGPIFにとっては負の外部性は存在しないからこそ、ESG投資をせねばならないということにとても納得した。
・インデックスをアウトパフォームするのではなく、インデックスそのものを押し上げるというスケールの大きさに驚いた。
<USIC運営より>
今回の勉強会は対面・オンラインハイブリッド開催で、GPIF様のオフィスの方へご招待いただきました。
前半のGPIFの概要やESG投資のお話だけでも大変面白い勉強会であったのですが、質疑応答も終盤になり場も温まってきたところでなんと植田CIOにサプライズでご登壇いただき、さらに1時間もの楽しいお時間をいただくことができました。
1時間もの延長にも関わらずほとんどの学生が帰ることなく参加させていただいたことや、参加学生の感想からも分かる通り大変実りある勉強会になったかと思います。
貴重なお時間を割いて私たち学生に勉強会を開催していただきありがとうございました。この場を以て改めて感謝申し上げたいと思います。
USICは引き続き学生の金融リテラシー向上・学生から金融大国へを掲げ、活動してまいります。
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