【第7回IRプレゼンコンテスト】 入賞チームインタビュー
2023年2月17日に開催されました第7回IRプレゼンコンテストの入賞チームにインタビューを行いました。
一部ではございますが、企業様・学生のIR・本大会への想いをお届けします。
[一橋大学×PCIホールディングス株式会社](優勝)
[回答:企業様]
Q1;<本コンテストにご参加を決められた理由についてお伺いいたします>
参加のきっかけは、2つあります。1つ目は当社の知名度向上で、2つ目は学生視点で当社がどのように見られているかを知って、何か改善できるところを見つけるためです。
Q2:<学生との活動を通して、何か新たな発見はありましたでしょうか>
一橋のプレゼンでは、学生からの提案と題した企業の課題を指摘したスライドがあったかと思います。その書き方が学びになりました。ストレートに指摘しているものの、嫌味が無い書き方というものは非常に勉強になりました。
[回答:学生側]
Q3;<IRプレゼンを行う上で工夫したこと、苦労したことがあれば教えてください>
工夫としては、プレゼンテーションに軸を作ったことです。投資家に企業の魅力をはっきりと認識してもらうには、一本のシンプルな軸があった方がわかりやすいだろうと思ったので、発表では、「M&Aを通じて、安心・安全・豊かな社会に貢献する」をPCIホールディングスのストーリーとして定めました。このおかげで、聴衆に企業の強みや成長戦略が明確に伝わって、より印象に残る発表にすることができたんじゃないかと思っています。
苦労したこととしては、企業のネガティブな情報に対する折り合いの付け方です。IRでは投資家にその企業の株を買いたくなるようにさせることが重要なので、企業のリスクや弱いところを強調しすぎるのは得策ではありませんが、一方でそれらを無視したり楽観視したりするのも投資家保護の観点から良くないので、適切なバランスを保ってプレゼンに組み込む必要があります。このバランス感覚を維持するのに非常に苦労しました。
<コメント・感想>
企業のIR担当をする機会なんて滅多にないことですので、これを機に皆さんの視野が広がったら嬉しく思いますね。今回の優勝を誇りに思い、今後も様々な場所で活躍してほしいです。
過去大会で一橋大学は入賞常連であったので、今回も3位+特別賞の中には入らないといけないというプレッシャーがあったうえ、発表メンバーが全員一年生で企業分析の経験も不足していたということもあり、不安がすさまじかったです。結果的に優勝することができて本当に安心しました。
一方で、他大学のハイレベルな発表を聞いている中でまだまだだなと思う場面も多々ありました。結果的に優勝できたものの、私たちのプレゼンにも分析が足りない部分やロジック構成が甘い部分があり、決して余裕の1位であったとは思っていません。そのため、今後も企業や投資に対する学びを深め、企業分析の腕を磨いていきたいと思います。
[明治大学×ホソカワミクロン株式会社] (準優勝)
[回答:企業様]
Q1:<本コンテストにご参加を決められた理由についてお伺いいたします。>
IRに力を入れていきたいと思っていることに加えて、学生との交流機会を設けたいと思ったからです。
Q2:<本大会に取り組む上で学生とはどのような準備を行いましたか。また、工夫した点・力を入れた点を教えてください>
情報のキャッチボールを出来る限り沢山行おうという目標を掲げていました。そのためメールだけでなく、対面でお会いしたり、Web会議も行いました。加えて、企業側しか知らない情報がある一方で、学生ならではの客観的な視点もあると思っていて、そのような視点もくみ取ることを意識していました。できるだけ学生の意見を聞き、それを尊重した上でアドバイスしました。
[回答:学生側]
Q3:<今回のIRコンテストでの経験は今後にどのように活きてくると思いますか>
一番難しいと思ったのは、チームで一つのものを作り上げるということです。
こういった経験を大学に入ってからしてこなかったため、チームメンバーと一つのものを作り上げ、今回の大会に参加したことはとても良い経験になりました。この力は今後も必要ですし、活きてくると思います。
<コメント・感想>
Irに限らずプレゼンや、人前で話すスキルはこれからも必ず重要なスキルになってくる。
この大会での経験(プレゼン作成や、本番のプレゼン)が場数のひとつとなったと思う。
また、企業側としても、学生側の熱量が大きく、彼ら(学生)のために協力できることをしていこうと思った。
彼らの行動・熱量が企業を動かしたと感じている。(ホソカワミクロン株式会社)
チームリーダーとして担当させていただいてチームメンバーをまとめる難しさを学びました。
上場企業のプレゼンということでとても責任感がありました。
今回とても成長できたと感じています。ありがとうございました。(明治大学 学生)
[慶應義塾大学×株式会社カナミックネットワーク] (第三位)
[回答:企業様]
Q1<本コンテストにご参加を決められた理由についてお伺いいたします。>
IRに力を入れていることもあり、面白そうな話だなと思い参加しました。
機関・個人投資家との交流や海外IRも含めて年間100日くらいはIRに割いており、1000人や2000人規模のセミナーにも出席しています。介護のイメージをあげるために、できる限りの活動を自身でやっていきたいと思っている。
Q2< 日本のIRについてどう思われていらっしゃるかについて教えてください>
IRがかなりクローズになっているので、’それをいかに信頼あるオープンなものにできるのか’というのを強く浸透させていきたい。
[回答:学生側]
Q3<本大会でどのような学びを得ることができたか教えてください>
テクニカルが多くファンダを見ることが少なく、企業分析をするうえで財務諸表を見る機会がなかなかなかったため、
非常に良い機会となりました。また上場企業との担当者と直接やり取りする経験がなかったので、その点とても学びを得ることができました。また、社長との数時間に及ぶ直接取材をすることができた点はとても勉強になりました。
<コメント・感想>
学生らしさ、ユーモアあるプレゼン素晴らしかった。
社長だからこそ、言いにくいような内容、家族経営の強味の側面など、学生だからこそ、いえるような内容を聞いてとてもうれしかった。家族から取締役が4人いるが、家族外に取締役が5人いる状態でコーポレートガバナンスも効いているのでその点は安心してほしい。(株式会社カナミックネットワーク)
[西南学院大学×蝶理株式会社] (審査員特別賞)
[回答:企業様]
Q1<本コンテストへの参加を決められた理由を教えてください>
社員の1人が、前勤めていた会社でIRコンテストに参加していたことがきっかけです。
また、CSR活動を増やしたいと考えていたこともあり、社内提案して参加することになりました。
Q2学生との活動を通して、何か新たな発見はありましたでしょうか。
ジェネレーションギャップもあることから、自分たちでは気づかないことをプレゼンの中に入れてもらえました。
学生に、自分たちでは入れ込めない言葉をプレゼン資料に入れてもらうことができました。
学生がプレゼンで取り入れてくれた意見を、今後のIR活動の中でも参考にしたいと思います。
[回答:学生側]
Q3 <IRプレゼンを行う上で工夫したこと、苦労したことがあれば教えてください>
IRプレゼンコンテストの存在意義を考えたうえで、やはり「プレゼン」なので、「事実の羅列」だけでは不十分だと考えています。
発表者及び企業の意思を、リスナーに伝えることが大切だという意識があり、その上ではストーリー性が大切だと思い、その試行錯誤に多くの時間を費やしました。
Q4 <IRコンテスト参加前にはIRにどのようなイメージを持っていましたか。本大会を通してIRのイメージにどのような変化がありましたか>
IR資料=その企業の「顔」というイメージでした。IRが投資家さんへの意識向けの度合いでもあると考えていました。
今までと変化した点としてはコンテストに参加することで色々な企業のIRを見ることの大切さを学びました。
<コメント・感想>
最初に2月に90%くらい完成したプレゼンを見て、涙がでるくらい感動しました。
学生はこれまでやってきた事をそのまま続けていけば良いと思います。(株式会社蝶理)
ミーティングのお時間をたくさん確保してくださったことに感謝しています。
IRコンテストという機会があったからこそ、深い専門商社という世界についても知ることができました。
このご縁に感謝したいと思います。(西南学院大学 学生)